【海苔屋で働く女子のつぶやき】冬の風物詩~海苔屋の日常
こんにちは。
前田屋スタッフこきんです。
この前年が明けたと思ったらもう2月も末です。
一月往ぬる二月逃げる三月去る、と言いますけれど
本当にその通り!
いつから言われているのか調べてましたが、詳しいことは分かりませんでした。
(調べ方が足らないのかもしれませんが笑)
1月、2月、3月は行事が多くあっという間に過ぎてしまうことから
言われるようになったそうですが、海苔屋的にも冬は大忙しな季節なんです。
海苔は秋から冬の間に養殖、収穫されます。
わたしたち前田屋では、この収穫された海苔を仕入れて加工し、販売しています。
良く見る四角い「板のり」(巻き寿司等に使う海苔)も
「ばらのり」も全て冬の間に仕入れを行います。
【漁師のまかないのり】シリーズもこの「ばらのり」から製造しています。
「ばらのり」とはひとことで簡単にまとめますと、
収穫した海苔を四角い板状の海苔に加工する前の海苔です。
たくさんの生産者さんから直接仕入れていますから、
冬の間はほぼ毎日トラックに乗って海苔がやってきます。
ででーん!!
トラックの荷台には海苔が入ったダンボール箱、
通称【海苔箱】がぎっしりつまっています。
余談ですがテレビ等で倉庫のシーンがあるとたまーにこの海苔箱が写るときがあります。
そんなときは「おっ♪海苔箱・・・」とちょっと反応してしまいます。笑
話を戻しまして・・・。
仕入れた海苔はまず中身の確認をします。
海苔の色や香り、味の確認をして、
生産者さんごとに「グレード」(海苔の等級や品質)、
「価格」(仕入れ値)を決めていきます。
ちょっと中身をあけて覗いてみました(^^)
黒々とした海苔がたくさん詰まっています!
板状の海苔って元はこんな感じなんですよー!
この海苔をミンチにして、板状に成形します。
わたしなんかが見ても黒くて綺麗な海苔だなー!くらいしか分からないのですが、
ベテランのスタッフさん達が次々に手際よく海苔を仕分けていきます。
グレードと価格の決まったばらのりたちは、決まったグレードに応じて加工されたり
そのまま販売されたりと行く先は様々です。
冒頭で海苔は冬に収穫される、とお話しましたが、
この冬の間に1年分の海苔を仕入れるのです。
1年分も一気に仕入れて大丈夫なの?
夏や秋になったらもう鮮度が落ちて古くなってるんじゃないの?
なんて心配になりましたでしょうか。
ご安心ください!
マイナス20℃以下の冷凍庫で保存しているので、
1年経っても品質は変わらないのです!
必要な分をその都度冷凍庫から出してきて、加工し販売しています。
本日はそんな海苔屋さんの裏側的な、前田屋の冬の風物詩をご紹介しました。